【パチンコ懐かしい機種】一撃2000発で羽根物の概念を破壊?~サンダードラゴンGP~

今回紹介するのは、「【パチンコ懐かしい機種】一撃2000発で羽根物の概念を破壊?~サンダードラゴンGP~」です。

羽モノなのに大当たり1回で2000発確定!?

 

 

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それではどうぞ~

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サンダードラゴンGP

今回紹介するのは、「サンダードラゴンGP」です。

以下、機種概要をまとめてみました。

項目 内容
筐体画像
メーカー 三共
登場時期 1991年2月
仕様 7&15 最大15R継続
項目 項目 数値

スペック

仕様 羽根物
大当たり確率(通常) 約1/50
大当たり確率(確変)
大当たり出玉 2000個
時短
連チャン率
特徴1 羽根物の概念を破壊した!?
その1 そもそも、羽根物とは?
その2 たった2回の大当りで打ち止め? デジパチ並みの出玉?
特徴2 神にも悪魔にもなる!?
その1 大当りまでの道のりは?
その2 パンクの恐怖と、ドツキ行為とは? 
特徴3 サンダードラゴン、こぼれ話!?
その1 幻のサンダードラゴンを知ってますか?
その2 あれ、何処かで見たぞ? 著作権が緩やかな時代? 

 

 

 

特徴その1:羽根物の概念を破壊した?

その1 そもそも、羽根物とは?

皆さんは、羽根物と聞いて、何を思い浮かべますか? ゼロタイガーやビッグシューター? たぬ吉くんやファインプレー?羽根物は「少ない投資でコツコツ当てる。時間をかけて増やしていく」そんなイメージだと思います。

画像 機種名 設置時期
ゼロタイガー 1981年
画像 機種名 設置時期
ビッグシューター 1986年
画像 機種名 設置時期
たぬ吉くん 1992年
画像 機種名 設置時期
ファインプレー 1994年

 

 

そんなイメージを破壊した機種がありました。今回、ご紹介する「サンダードラゴンGP」です(以下、サンドラ)

 

 

その2 たった2回の大当りで打ち止め? デジパチ並みの出玉?

サンドラの凄いところは、新要件で緩和された部分を最大限に取り入れて、従来の羽根物とは比較にならないほどの出玉です。それまでの大量出玉の羽根物といえば、平和のTOKIO、三共のナイトドラゴンあたりが完走して800個前後でした。一方で本機の獲得出玉は、15個×10カウント×15ラウンド=2250発も獲得する事ができました。

機種名 出玉
ナイトドラゴン 800発
サンダードラゴンGP 2250発

 

 

 

打ち込み数を引いても、約2000発の出玉です。まるでデジパチ並の多さですね。当時は羽根物を無制限営業しているホールは少なく、運良く連続で大当りすれば、2回で打ち止めになることもありました。

 

 

 

 

特徴その2:神にも悪魔にもなる!?

その1 その1 大当りまでの道のりは?

とてつもない破壊力のサンドラ、大当りへの道のりはどうだったのでしょうか?

 

 

ズバリ「非常に厳しい、激辛」です。

 

 

羽根に拾われた玉がお腹の砲台に邪魔されず、V入賞する。文章にすれば簡単ですが、実機では地獄でした。まず、お腹の砲台ですが左右に動いています。邪魔されずに落下するためには、左右に大きく振れた瞬間に落ちなくてはなりません。少しでも砲台に触れると左右に流れてしまいます。

 

次にVゾーンへの物理的な壁です。Vゾーンへの道を作るかのように、プラスチックの壁がありました。この壁は左右からの玉が乗り越えたり出来ない高さです。つまり、羽根物の醍醐味であるイレギュラー入賞の可能性が皆無でした。

 

一方で、見事にレールを通った玉はVゾーンへの一直線。

 

このように、どちらかと言えば釘よりも運のヨウ素が強かったのがサンドラです。コツコツタイプのように釘の良い台で粘る戦略が通用しなくなったのも、この頃からです。打ち止め台、開放台の札が入っていても、運だけで打ち止めの可能性があり、追いかけた人が5000円、10000円使っても当たらないことが普通にありました。

 

 

 

 

その2 その2 パンクの恐怖と、ドツキ行為とは?

非常に厳しい大当り獲得への道と、当たりさえすれば2000発の魅力。しかしサンドラは羽根物です。そう「パンクの恐怖」が付いて回ったのです。

 

サンドラは大当りすると両腕が閉じて、爪で拾った玉をホールド。9カウントで両腕が開いて手前にホールドされた玉が転がりVを目指します。閉じた爪の中央には、玉一個分のスペースがあり、ここに貯溜された玉は真っ直ぐ転がりVを目指します。先述の通り、Vゾーンには壁によりレールがあるため、真っ直ぐ転がった玉はレールで左右にずれることなく、ほぼV入賞します。

 

ここにパンクの恐怖があったのです。爪にホールドされた玉のバランスが悪いと、中央のスペースに入らないことがあります。この状態で両腕が開くと、玉が左右に流れる危険性がありました。思い出してください、Vゾーンには左右からのイレギュラー入場を阻む壁があることを。

 

中央を抜けた玉には優しく力強い壁が、左右に散った玉には絶望の壁なのです。10カウントなので、あと1個は拾えますが、根本的にV入賞率が低いので、ほぼパンクします。

 

このパンクに繋がるバランスの悪いホールド状況をどうすればよいか? そうです禁断の「ドツキ」行為です。台に衝撃を与え、貯溜スペースに入るように仕向けます。当時は磁石への対策はしていても、羽根物に振動センサーを取り付けていないホールが大半でした。店員の目を盗んではドツキをする人がいました。百戦錬磨のゴト師は「どの部分を、どれぐらいの強さで叩けばいいか」「セキュリティのあるホールは、どの強さなら反応しないか」を知っていたものです。

 

 

 

当然、ホールも発見次第、厳重注意や出玉没収するところもありました。しかし、激辛役物を乗り越えての大当りだけに、多少は目をつぶるホールがあったりもしました。

 

 

 

 

特徴その3:特徴3 サンダードラゴン、こぼれ話!?

その1 幻のサンダードラゴンを知ってますか?

サンドラには二つの兄弟機がありました。一つは賞球数を7&15から6&13に減らした「サンダードラゴンEX」です。それでも、完走すれば1700発の出玉なので、破壊力抜群です。

 

もう一つは、レトロ台コレクターの方でも所有者がいないと言われている「サンダードラゴンDI」です。こちらは三共と協力関係先であった大同(現ビスティ)から発売されました。7&15で完走すればサンドラGPと同じく2000発近い出玉を獲得することが可能でした。しかし、三共版と比べて大きな違いが二つありました。

画像 機種名
サンダードラゴンGP
画像なし サンダードラゴンEX
画像なし サンダードラゴンDI

EXとDIの画像をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非TwitterのDMにてご連絡頂けますとうれしいです。(@ban1096988)

 

一つはGPでは壁となっていたVゾーン周囲のプラスチックパーツ。このパーツが壁ではなくスロープ状になっており、斜めルートからのV入賞も不可能ではありませんでした。しかし、スロープ状になったことでGPでは真っ直ぐ転がる玉が左右に散りやすくなりました。

 

もう一つは、Vゾーン手前に突起がありました。真っ直ぐ転がってきても、勢いが弱いと突起を乗り越えられずに左右に流れてしまうのです。

 

 

その結果、サンドラGPの特徴である「V入賞は激辛だが、完走して2000発」が「V入賞しやすくなったが、パンクも多発」するゲーム性になってしまったのです。私も数回、大当りさせましたが全てがパンクしてしまい、二度と打つことはありませんでした。

 

大同版をお持ちの方は、是非とも情報を頂きたいです。

 

 

 

 

その2 あれ、何処かで見たぞ? 著作権が緩やかな時代?
サンドラのデザイン、見覚えがある人もいるのではないでしょうか?

 

 

私の目には、ゾイドのデスザウラーに見えてしまいます。昔のパチンコは野球選手やアニメのヒロインそっくりなキャラが描かれていたりしましたね。著作権が緩い時代ならでは? 今なら、間違いなく炎上します。

画像 機種名
サンダードラゴンGP
デスザウラー

 

 

それにしてもそっくりw

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、「【パチンコ懐かしい機種】羽根物の概念を破壊した?~サンダードラゴンGP~」をご紹介させて頂きました。

羽根物の歴史の中でも、一番大きく、一番過激に変貌した時期ではないでしょうか。当初は大量出玉を売りにした機種が多数登場しましたが、残念ながら短命に終わった機種が多かった印象です。

 

その後は「たぬ吉くん」「ファインプレー」「玉ちゃんファイト」など遊びやすい羽根物へと戻っていきました。最近は羽根物の新機種も出なくなり寂しいですよね。右打ちの速度や出玉だけが強調され、ハイリスクハイリターンな今こそ、のんびり楽しめる羽根物が必要かと思います。

 

羽根物に寛容な時代であれば、西陣の廃業もなかったのかもしれませんね。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

作成者:枠下蒼7

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