今回は、「【パチンコ懐かしい機種】CR機を世に広めた西陣の超名機!? ~CR花満開~」というタイトルにしました。
皆さん、ご承知だと思いますが。先日の2023年3月早々に、衝撃的なニューズがパチンコ界隈に飛び込んできました。
そうです、あの老舗パチンコメーカー『株式会社西陣』が廃業を表明したことです。悔やんでも悔やんでも、本当に悲しいお知らせでした。それならば、やはり同社の名機をこちらで扱おうと思い、数々ある中の超名機に絞りました。
今回は、もしかしたら一部のレトロ台ゲームセンターにも設置されているかもしれませんが、事情が事情でしたので急遽このことを触れることにしました。
わかっていらっしゃる方もそうでない方も、懐かしみながら読んでいただけると幸いです。
それではどうぞ~
CR機を一気にメジャーに押し上げたCR花満開とは・・・
1992年辺りから、カード式パチンコ機「CR機」が登場しました。
導入最初の頃って、CR機はコストが掛かっていたみたいです。したがってパチンコ店でもまだ右も左もわからない状況で、導入はごく一部でした。またゲーム性も、打ち手にとっては魅力あるモノでは無かったのです。
しかし、それらを一新させたのが『CR花満開』だったのです同機の登場で、「CR機=爆裂パチンコ機」というイメージを浸透させました。
以下、機種概要をまとめてみました。
項目 | 内容 | |
筐体画像 | ||
メーカー | 西陣 | |
登場時期 | 1993年 | |
仕様 | CRデジパチ(確率変動) | |
項目 | 項目 | 数値 |
スペック |
仕様 |
CRデジパチ(確率変動) |
大当たり確率(通常) | 設定①:1/269 設定②:1/289 設定③:1/308 | |
大当たり確率(確変) | 設定①:1/8.2 設定②:1/8.0 設定③:8.1 | |
賞球・大当たり出玉 | 5&10&15・約2,300個 | |
時短 | なし | |
確変システム | 15分の2・以後2回ループ |
特徴1 | 「♪さ~くら~さ~くら~」のリズムで大興奮!? |
その1 | 桜の花びらが舞い散る動きで打ち手をドキドキさせる! |
その2 | 基本的なスーパーリーチは「さくらさくら」!? |
特徴2 | 確変の間口は狭いが…一度ツボにハマると大連チャン!? |
その1 | 333と777を誰しも祈っていた! |
その2 | 確変に入らなくても、大当り終了後にはまさかの…? |
特徴3 | その他、CR花満開の豆知識って何? |
その1 | 当時のCR機は設定付が存在!しかも3段階だった⁉ |
その2 | 同機がCR機大ヒットに押し上げた?隠れた性能とは⁉ |
特徴その1:「♪さ~くら~さ~くら~」のリズムに大興奮!?
同機はその機種名からも想像できるように「花」がモチーフですが、その中でも満開から連想できる「桜」がメインです。しかし機種名は「桜満開」ではなく、「花満開」なわけですね。
その1 桜の花びらが舞い散る動きで打ち手をドキドキさせる!
同機の特徴のひとつに、桜の花びら1枚がドットのようなデジタル表示でした。
これを利用して、桜の花びらが「ひらひら」みたいに舞い落ちる演出を上手く表現していました。その時に中絵柄がリーチなる時と、スーパーリーチに発展した時の右絵柄が2つ手前から舞い落ちながら絵柄を形作っているのです。
その2 基本的なスーパーリーチは「さくらさくら」!?
さらにそのスーパーリーチ発展時には・・・
「♪さ~くら~さ~くら~」と聴いたことのあるあの曲とともに花吹雪が舞う演出に、誰もが大興奮していました。
花びらが散るという独特は、単純な演出がウケたのでしょう。そのスーパーリーチがハズレる場合は、マイナス1コマのみでした。これが突破すると大当り確定だったので、この気持ち良さも支持された理由なのかもしれないですね。
特徴その2:確変の間口は狭いが一度ツボにハマると大連チャン!?
当時は中々高額でパチンコ店で普及しなかったCR機ですが、例の「ダービー物語事件」の一件で後に連チャン現金機が自粛された背景から特に設置が伸びたのが『CR花満開』だったのです。
しかし現金連チャン機と比べると、大当り確率はそれに比べると低くなり、連チャン性能は確変機能に置き換えられても突入率は低いものになってしまいました。
それでも、ガラパゴスのように打ち手も進化しなければならなかったと、予算も無いのに同機を打ち続けていた筆者は当時を振り返りました。
その1 333と777を誰しも祈っていた!
CR機で連チャンのカギを握るモノとして、「確率変動」という新たなキーワードが流行しました。その同機の確変突入率は「15分の2(約13%)」と意外と狭い印象と体感でした。
同機の確変絵柄は「333」と「777」の2種類でした。もちろん、同機を打っている時にこの2種類の確変絵柄でのリーチが掛かった時には、誰しもが確変で大当りすることを祈って願わずにはいられませんでした。
上記のスーパーリーチに2種類の確変絵柄で来た時なんぞ、どれだけ興奮したことでしょう! それがハズレた時のテンションの低さは忘れられませんよ。ちなみに確変に入れば、以後2回大当りが保証されます。2回目や3回目にまた確変となれば、そこから以後2回というループ方式だったのです。
理論上ですが、同機の平均確変継続率は「約5.4回」で、1回の初当りから10連チャン近くも続くことはざらにあった様子でした。花びらが舞って確変で大連チャンする同機のファンが増えるわけですね!
その2 確変に入らなくても、大当り終了後にはまさかの…?
そうなんです! こんな見出しにしましたが、確変突入率が低くても同機にはまさかの「アレ」を仕込んでいるとは想像も考えてなかったのです。
大当り終了後には、何と「保留1個目」に仕組まれていた連チャン性能が備わっていたのです。その可能性は「約12.3%」と数値は低いのですが、その保留連チャンで再び確変絵柄を引き当てるミラクルな一面もあって、同機のさらなる好感触をもたらしたのでした。
特徴その3:その他、CR花満開の豆知識って?
最後に、同機の豆知識をご紹介しましょう!
その1 当時のCR機は設定付が存在!しかも3段階だった⁉
同機を含めて、この時代のCR機のほとんどのスペックは似たり寄ったりでした。
メジャーな仕様ですが、確変突入率は「1/3」で「以後2回大当りループ」が主流となります。確変を引いてしまえば、最低でも以後大当り2回分の出玉はプラスされます。
ちなみに大当り確率は、現在でも一部取り入れられている「設定付」だったのです。現在のP機とは違って「3段階設定」でした。P機ではパチスロ機と同じような設定ですので、設定⑥が高設定の位置づけです。でも当時のCR機ではその逆で、設定①が高設定でした。
設定 | 通常時 | 確率変動時 |
1 | 1/269 | 1/8.2 |
2 | 1/289 | 1/8.0 |
3 | 1/308 | 1/8.1 |
しかし現在と状況は似ているのでしょうか、当時のCR機も高設定を普段から入れている様子も無かった感じです。とはいえ、現在と違ってパチンコ店ではイベントが盛んな時代でした。パチンコ店によってですが、CR機の設定も最初から設定①を投入していることを宣伝していたり、その設定も公開していました。
その2 同機がCR機大ヒットに押し上げた?隠れた性能とは⁉
同機にはまだネタがございます!
同機での出玉獲得(連チャン)には確変絵柄がキーポイントなわけですが、一度確変に突入するとゲーム性が一変してしまうのでした。
確変は以後2回まで継続しますが、この期間中は「3と7」の確変を引き当てる確率が通常の3倍も跳ね上がってしまっていたのです。これによって出現率もさらに上がってしまい、確変ループが恐ろしいことになってしまう性能が隠れていたわけです。
それはそれは、一度良い思いを同機で体感したらまた打ちたくなるわけですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は急遽ですが、西陣の思い出として「【パチンコ懐かしい機種】~CR機を世に広めた超名機⁉ CR花満開~」をご紹介させて頂きました。
老舗メーカーだった西陣だけに、もう「花満開シリーズ」は蘇ってこないのでしょうか?それ以外でも、同社はその昔は羽根モノを多数発表していました。『ゲームセンタータンポポ』を含めたレトロ台ゲームセンターや、温泉街の遊技場、デパートの屋上などのゲームセンターでもアーケードゲーム機として改造されて見かけることもあるでしょう。
近年では、メーカーが廃業してもコンテンツの復活がありましたね。奥村遊機の「華牌シリーズ」が豊丸産業で復活した話題は、記憶に新しいです。もしかしたら、他メーカーから西陣コンテンツの復活もあり得るのではないでしょうか? 吉報を待ちたいものです。
現在で似ている状況を考えると、内容は異なりますが「スマート遊技機」登場に似ているのでしょうか?CR機登場は、平成に入って間もない時代でした。スマート遊技機も令和に入って間もない時代ですね? ということは、令和の次の時代にもまた新たな遊技機が登場するかもしれないですね。
懐かしい機種を振り返るとまた打ちたくなってきますねw
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
作成者:四本コーヒー店.
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